
皆さんは自宅で急須を使ったお茶を飲んでますか?
私も田舎にいた時は毎日飲んでましたが、1人暮らしをし始めてからは回数も減ってしまいました。
とは言っても、リラックスしたい時に飲むなら日本茶が一番。
今回はそんなお茶に対する疑問を専門店の店員さんに聞いてみました。
この記事の目次
茶葉は何回でも繰り返し使えるの?
日本茶と言えば、急須にセットした茶漉しに茶葉を投入。
数回入れたら捨てて、新しいのと取り替えますよね。
とは言っても、ポイポイ捨てるのはもったいない・・・
何回ぐらいまでおいしく飲めるのでしょうか?
この疑問を聞いたのは、先日紹介した日本茶専門店・東京茶寮さんです。
お茶のプロ曰く、おいしく飲めるのは3杯が限界との事。
確かによく聞きますが、何ででしょう?
理由として、うまみ成分であるグルタミン酸は1~2杯目でそのほとんどが茶葉から失われてしまうそうです。
その反面、渋み成分であるタンニンやカフェインはグルタミン酸より失われにくいとの事。
つまり、1杯目に比べて3杯目のほうが渋みや苦味を強く感じてしまうそうです。
たしかに、渋いお茶とかは飲んでてもあまりおいしくないですよね・・・
おいしいお茶を飲む方法は?
せっかくお茶のプロに話を聞いたので、ここは実際に飲んでみるしかないですよね!
複数種類から気になる茶葉を選ぼう!
東京茶寮さんでは店内でお茶を注文することもできます。
様々な産地から、甘み・うまみ・香り・渋みの特徴が異なる茶葉があります。
ちなみにこちらは月ごとに入れ替えとの事。
お茶とお茶菓子がついて800円。
ちょっと高いかな・・・
そう思ったんですが、話を聞いてみるとなんと合計3杯入れてくれるとの事。
まさに先ほどのおいしく飲める回数を楽しめるわけです。
これは注文するしかないですよね。
色々な種類から、甘みとうまみが強く、渋みが弱いものをチョイス。
ちなみにこちらの『 あさつゆ 』と言う茶葉。
重厚なうまみと香りから天然玉露と称される品種との事!
よく考えると玉露なんて当然飲んだこと無いんですが、茶葉の種類を選ぶなんて初めての体験です。
というか、鹿児島って茶葉生産が国内第2位だったんですね・・・
1杯目は甘みや旨み・渋みを楽しもう
さて、注文してしばらくすると目の前でドリップが始まります。
その際のお湯の温度は70℃との説明が。
お茶の香りは繊細です。
かつ、人の味覚は温度が低いほど甘みや旨みをはっきり感じられるそうです。
つまり、最初の1杯目はもっともグルタミン酸などが出ているので少し低い温度で入れることがコツだそうです。
ワクワクして待っていると、淡い色味のお茶が出てきました。
お茶を飲むのに香りを楽しむなんて、家で飲んでいたら気にしないポイントですね(笑)
低温で入れた効果は!
そう思って一口目を飲むと、普段自分で入れるよりもはっきりと甘みや渋みを感じます。
おぉ~これがお湯の温度の効果かと衝撃です!
2杯目はすっきりとした味わいを楽しもう
2杯目は90℃のお湯で入れたそうです。
一気に色が濃く!!
お湯の温度が高いほど、カテキンなどの成分はより抽出されるとの事。
じゃあ渋みがきついのでは・・・
そう思ったんですが、温度が高いことによってすっきり・さっぱり口の中を洗い流してくれます。
甘めのお茶請けとあわせるなら、断然こっちのほうが良いかもしれません。
逆にお茶だけを楽しむなら1杯目のほうが好みかも・・・
同じ茶葉でもお湯の温度だけで、ここまで変化があるのが面白いですね。
3杯目はほうじ茶にして楽しもう
最後の3杯目は、お茶に炒った玄米を足してほうじ茶へ。
というか、手持ちの茶葉もこうすれば簡単にほうじ茶になるんですね・・・
茶葉を複数種類買い揃えるのが手間でしたが、これなら便利!
お茶漬けのトッピングにも使えるしね(笑)
それにしてもやっぱり、お米の力はすごいですね。
香りがグッと変わって香ばしくなりました。
この3変化は自宅でも試してみたくなる面白さで大満足でしたね!
お茶を入れるときの注意事項
最後に東京茶寮さんに言われたんですが、お湯の温度は茶葉によって適温が違うそうです。
有名な話ですが、玉露などは60℃などにしないとその繊細な香りが飛んでしまうことは有名ですよね。
複数種類の茶葉がブレンドされている場合は難しいかもしれませんが、
シングルのお茶を買う場合は、店舗で一言聞いたほうが良いそうです。
とは言っても家庭で楽しむ分ですから、堅苦しい作法などは気にしすぎても肩が凝りますよね。
要は気分や体調に合わせてちょっと心がけるだけで、普段よりもリラックスできれば一番だと思います。
それにしてもお茶って短すぎて、こんなに奥深いとか知らなかったなぁ・・・