
土用の丑の日はうなぎ!!
子供の頃からなんとなく知っていることですよね。
梅雨明け~夏本番前ぐらいに毎年来るなーぐらいの認識の人も多いのではないでしょうか。
実は土用の丑の日は年に4回以上あるって知っていましたか?
この記事の目次
そもそも土用の丑の日ってなに?
意外と知っているようで知らないことから。
【 土用の丑の日 】という単語で認識していますよね。
でもこれは【 土用 】の【 丑の日 】だってことをしっていますか?
まずはここから、正しい認識をしていきましょう。
土用=土曜日ではないの?
土用と言う言葉は曜日のことではありません。
土用と言う雑節(ざっせつ)のひとつのことを表しています。
雑節(ざっせつ)とは、二十四節気・五節句などの暦日のほかに、季節の移り変りをより適確に掴むために設けられた、特別な暦日のことである。
一般に雑節と呼ばれるのは、次の9つである。・節分
・彼岸
・社日
・八十八夜
・入梅
・半夏生
・土用
・二百十日
・二百二十日これに、初午・三元を元にした上元(前半年の最初の望月、小正月)、中元(3番目の四半年の最初の望月、盂蘭盆)、下元(4番目の四半年の最初の望月)、大祓を加える場合もある。
簡単に言ってしまうと、日本は四季が豊かな国ですよね。
季節の変化を表すために日本独自で考えられた暦が雑節です。
その中でも、季節の変わり目を土用と言います。(ちょっとざっくりした説明です)
土用には、あなたがよく聞き・知っている言葉も関係します。
それが、
立夏(りっか) :7/20~8/7
立秋(りっしゅう):10/21~11/7
立冬(りっとう) :1/17~2/3
この四つになります。
日付は2019年を元に記載しています。
つまりこの期間が土用であり、この期間内の丑の日が私達が普段口にする【 土用の丑の日 】になるわけです。
じゃあ丑の日ってなんなんでしょうか?
丑の日は十二支と関係があった
丑の日と言う言葉ですが、文字からも分かるように実は十二支と関係があります。
日本で十二支というと年単位で考えがちですよね。
実は1日ごとに十二支が当てはめられています。
干支の順番通りに12日間で1周する考えですべての日に干支が割り当てられています。
それでは先ほどの土用と丑の日を当てはめてみましょう。
今年のは何時が土用の丑の日?
ここまでくれば、おそらくあなたも自分で計算ができることでしょう。
2019年の土用の丑の日は、
春 → 4月22日、5月4日
夏 → 7月27日
秋 → 10月31日
冬 → 1月28日
春で土用に該当する期間は18日間あったので、タイミングによってはこのように年に5日間【 土用の丑の日 】があることになります。
夏の土用の丑の日=うなぎは食べないほうが良い理由
もともと夏の土用の丑の日にうなぎを食べる習慣はなぜ生まれたのか。
これはかなり有名な話ですよね。
諸説ありますが、もっとも有名なものとして平賀源内が決めたという説です。
それもうなぎ屋が売れなくて困っていると相談したところ、
丑の日にちなんで【 う 】から始まる食べ物を食べると夏負けしない
という風習があったことから、
【 本日、丑の日 】
という張り紙を店先に張ることで、うなぎ屋を繁盛させたというものですね。
ただし、まってください!
うなぎの旬って夏じゃないことを知っていますか?
天然物のうなぎの旬は冬です!
水温が下がり始める10月頃から冬眠に備えて栄養を蓄えるので脂が乗っておいしくなります。
そもそも先ほどの平賀源内の話にしても、夏場はもっともうなぎに脂が乗っていないためにおいしくないこと。
さらに、夏場で食欲が落ち始めていることから売り上げが低迷していたと予測されます。
以前の記事でも紹介しましたが、
夏バテを感じ始めているのであれば、そもそも脂の乗ったうなぎなんて内臓に負担をかけるだけで身体への影響もいいものではありません。
また、昨今では夏の土用の丑の日で消費されるうなぎの量が多いため価格も高騰し続けています。
もちろんこういった機会がないと食べないよね・・・
なんていう方には、とても良い切っ掛けなのかもしれません。
ただ、どうせ食べるのであれば冬の土用の丑の日を選択したほうが、おいしくて価格も納得のものが食べられるのではないでしょうか。